再生医療等提供計画情報の詳細情報です。
第二種 | ||
令和2年3月23日 | ||
令和5年2月2日 | ||
令和5年2月1日 | ||
早期食道癌ESD治療後の食道狭窄に対する細胞シート治療の臨床研究 | ||
美ら海study | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
新崎 修 | ||
年間の食道癌患者約1.8万人のうち、約4,000人において食道狭窄が発生するとの報告がある。対処策としてバルーン拡張等が行われているが、複数回の拡張を必要とする難治症例に発展する例も多い。本研究ではこのバルーン拡張を施行した際に発生する裂傷部位へ自己由来の口腔粘膜上皮細胞シート移植する事で再狭窄の発生を予防することを目的とする。 | ||
1-2 | ||
早期食道癌に対するESD治療後の食道狭窄を伴う症例 | ||
募集中断 | ||
九州大学病院特定認定再生医療等委員会 | ||
NA8150001 |
令和5年2月1日 |
令和5年2月1日 | |||
jRCTb070190053 | |||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | |||
沖縄県豊見城市字与根50番地5 | |||
新崎 修 | Osamu Arasaki |
早期食道癌ESD治療後の食道狭窄に対する細胞シート治療の臨床研究 | clinical study of the autologus oral mucosal epithelial cell sheets in preventing formation of strictures after endoscopic submucosal dissection for esophageal canser | ||
美ら海study | Churaumi Study | ||
第二種 | |||
リスク分類について各省令等に基いて検討した結果、下記の通りとなり第2種に該当すると判断した。 ①政令の除外技術→NO ②人の胚性幹細胞/人工多能性幹細胞/人工多能性幹細胞様細胞→NO ③遺伝子を導入する操作を行った細胞→NO ④動物の細胞→NO ⑤投与を受けるもの以外の人の細胞→NO ⑥幹細胞を利用している→YES ⑦培養を行っている→YES |
年間の食道癌患者約1.8万人のうち、約4,000人において食道狭窄が発生するとの報告がある。対処策としてバルーン拡張等が行われているが、複数回の拡張を必要とする難治症例に発展する例も多い。本研究ではこのバルーン拡張を施行した際に発生する裂傷部位へ自己由来の口腔粘膜上皮細胞シート移植する事で再狭窄の発生を予防することを目的とする。 | |||
1-2 | |||
2017年05月01日 | |||
2023年03月31日 | |||
6 | |||
介入研究 | Interventional | ||
単一群 | single arm study | ||
非盲検 | open(masking not used) | ||
ヒストリカルコントロール | historical control | ||
単群比較 | single assignment | ||
予防 | prevention purpose | ||
1) 年齢20歳以上の患者。 2) 早期食道癌に対するESD治療後に発生した食道狭窄を伴う患者。 3) 原則として以下のとおり主要臓器機能が保たれている患者(登録前1ヶ月以内のデータ)。 白血球数≧4,000/μL,≦10,000/μL 血小板数≧100,000/μL 血清AST(GOT)およびALT(GPT)≦100IU/L 血清総ビリルビン≦2.0mg/dL 血清クレアチニン≦2.0mg/dL 上記は現在実施されている食道再生細胞シート治験の検査基準値を採用した。ただし、上記を満たさない理由が原病に基づくと考えられる場合には研究代表者の判断により選択可能とする。 4) 文書にて同意の得られた患者。 5) 女性の場合:手術、放射線あるいは閉経により妊娠の可能性が否定されるか、あるいは研究開始から研究終了後まで、是認した避妊方法の使用によって妊娠の可能性が軽減できること。 |
1) Patients aged 20 years or older. 2) Patients with esophageal stenosis that occurred after ESD treatment for early esophageal cancer. 3) Patients whose main organ function is kept as a rule as below (data within 1 month before registration). Leukocyte count >= 4,000 <= 10,000 Platelet count >= 100,000 Serum AST (GOT) and ALT (GPT) <= 100 Serum total bilirubin <= 2.0 Serum creatinine <= 2.0 In the above, the inspection standard value of the currently practiced esophageal regeneration cell sheet trial was adopted. However, if it is considered that the reason for not satisfying the above is based on the original disease, it can be selected according to the judgment of the research representative. |
||
1) コントロール不良の合併症を有する患者 (心疾患,肝疾患、腎疾患、脳梗塞など)。 2) 妊娠,授乳婦及び妊娠の可能性(意思)のある患者。 3) 重篤な薬物アレルギーの既往のある患者。 4) 感染症(B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1、梅毒)に感染している患者。 5) 組織採取部位の口腔粘膜に疾患があり、採取不能な患者。 6) その他,研究代表者が不適当と判断した患者。 |
1) Patients with complications of poor control (Heart disease, liver disease, kidney disease, cerebral infarction, etc.). 2)Patients with pregnancy, lactating women and possibility (intention) of pregnancy. 3)A patient with a history of serious drug allergy. 4)Patients infected with infectious diseases (hepatitis B, hepatitis C, HIV, HTLV-1, syphilis). 5)A patient who has a disease in the oral mucosa at the tissue collection site and is unable to collect it. 6)Other patients who are deemed inappropriate by the research representative. |
||
20歳 以上 | 20age old over | ||
上限なし | No limit | ||
男性・女性 | Both | ||
1) 患者より本試験の中止の申し出があった場合(理由の如何を問わない)。 2) 患者の全身状況または精神状態の悪化により、本試験の継続が困難となった場合。 3) 移植した口腔粘膜上皮細胞シートに起因すると考えられる有害反応により、本試験の継続が困難な場合。 4) 本試験の実施に際して関連する法律や指針および規定ならびに本プロトコールに重大な逸脱または継続し、勧告によっても改善が認められない逸脱が発生した場合 5) その他、担当医師の判断。 |
|||
早期食道癌に対するESD治療後の食道狭窄を伴う症例 | A case with esophageal stricture after ESD treatment for early esophageal cancer | ||
有 | |||
患者本人より口腔粘膜並びに末梢血を採取し、採取した口腔粘膜と末梢血より口腔粘膜上皮細胞シートを作製する。食道狭窄に対して内視鏡を用いてバルーン拡張した際に発生する裂傷に対して、作製した細胞シートを移植する。 | Oral mucosa and peripheral blood are collected from the patient, and an oral mucosal epithelial cell sheet is prepared from the collected oral mucosa and peripheral blood. The prepared cell sheet is transplanted for a laceration that occurs when a balloon is expanded using an endoscope for esophageal stricture. | ||
口腔粘膜上皮細胞シートの安全性 | Safety of oral mucosal epithelial cell sheet | ||
口腔粘膜上皮細胞シート移植による食道狭窄予防効果 | Prevention of esophageal stricture by transplanting oral mucosal epithelial cell sheet | ||
早期食道癌に対するESD治療後の食道狭窄に対してバルーン拡張を施行した際に発生する裂傷に対して、自己由来の口腔粘膜上皮細胞シートを移植する。(詳細は別添の通り) |
医師 | |||||
加藤 功大 | ATSUNAGA KATOU | ||||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | Social Medical Corporation Yuaikai Yuuai Medical Center | ||||
消化器内科 | |||||
901-224 | |||||
沖縄県豊見城市字与根50番地5 | Okinawa prefecture Tomigusuku City Yone 50-5 | ||||
098-850-3811 | |||||
akatou@yuuai.or.jp | |||||
自施設 | |||||
救急用専用病床10床 X線装置、心電図、輸血及び輸液のための装置完備 |
落合 淳 | ATSUSHI OCHIAI | ||||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | Social Medical Corporation Yuaikai Yuuai Medical Cetner | ||||
先端医療研究センター | |||||
901-0224 | |||||
沖縄県豊見城市字与根50番地5 | Tomigusuku City Yone 50-5 | ||||
098-850-3811 | |||||
098-850-3810 | |||||
ochiai.tomishirocentral.hp@gmail.com |
医師 | ||
加藤 功大 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
医師 | ||
眞喜志 知子 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
医師 | ||
峯松 秀樹 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
医師 | ||
石原 祐史 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
医師 | ||
大城 拓巳 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
医師 | ||
大中 祐太郎 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
医師 | ||
小林 幹生 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
歯科医師 | ||
友利 浩一郎 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
歯科 |
医師 | ||
山口 直之 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
消化器内科 |
医師 | ||
座覇 修 | ||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||
消化器内科 |
医師 | ||
石原 淳 | ||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||
消化器内科 |
医師 | ||
知念 隆之 | ||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||
消化器内科 |
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
當間 士紋 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
臨床研究支援室 |
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
當間 士紋 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
臨床研究支援室 |
社会医療法人友愛会 法人事務局 | ||
外間 恵子 | ||
社会医療法人友愛会 法人事務局 | ||
監査室 |
EPクルーズ㈱ | ||
山本 由布子 | ||
EPクルーズ㈱ | ||
データソリューションセンター |
東京都立健康長寿医療センター | ||
金井 信雄 | ||
東京都立健康長寿医療センター | ||
HAIC |
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
落合 淳 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
先端医療研究センター |
有 |
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
下地 勉 | ||||||
石原 淳 | JYUN ISHIHARA | |||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | Social Medical Corporation Keiaikai Nakagami Hospital | |||||
消化器内科 | ||||||
904-2195 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
junishi@nakagami.or.jp | ||||||
崎原 美生 | ||||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
治験管理室 | ||||||
904-2195 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
research@nakagami.or.jp | ||||||
石原 淳 | ||||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
消化器内科 | ||||||
自施設 | ||||||
診察室、処置室、専用病室及びエックス線診療室等完備 |
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
下地 勉 | ||||||
石原 淳 | JYUN ISIHARA | |||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | Social Medical Corporation Keiaikai Nakagami Hospital | |||||
消化器内科 | ||||||
904-2195 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
jyunishi@nakagami.or.jp | ||||||
崎原 美生 | ||||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
治験管理室 | ||||||
904-2195 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
research@nakagami.or.jp | ||||||
座覇 修 | ||||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
消化器内科 | ||||||
自施設 | ||||||
診察室、処置室、専用病室及びエックス線診療室等完備 |
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
下地 勉 | ||||||
石原 淳 | JYUN ISIHARA | |||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | Social Medical Corporation Keiaikai Nakagami Hospital | |||||
消化器内科 | ||||||
904-2195 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
jyunishi@nakagami.or.jp | ||||||
崎原 美生 | ||||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
治験管理室 | ||||||
904-2195 | ||||||
沖縄県沖縄市登川610番地 | ||||||
098-939-1300 | ||||||
research@nakagami.or.jp | ||||||
知念 隆之 | ||||||
社会医療法人敬愛会 中頭病院 | ||||||
消化器内科 | ||||||
自施設 | ||||||
診察室、処置室、専用病室及びエックス線診療室等完備 |
自己由来口腔粘膜培養上皮細胞シート | |
再生医療等提供機関と同じ。但し細胞加工施設のある友愛医療センターで口腔粘膜を採取するため、中頭病院の場合は友愛医療センターからの細胞提供となる。(患者自己由来細胞) | |
①細胞提供者の健康状態 早期食道癌に対するESD治療後の食道狭窄を伴う者。(患者自己由来細胞) ②年齢20才以上の者。 |
|
下記適格項目に該当し、除外項目に該当しない者。 【適格項目】 ①原則として以下のとおり主要臓器機能が保たれている患者(登録前1ヶ月以内のデータ)。 白血球数≧4,000/μL,≦10,000/μL 血小板数≧100,000/μL 血清AST(GOT)およびALT(GPT)≦100IU/L 血清総ビリルビン≦2.0mg/dL 血清クレアチニン≦2.0mg/dL ただし,上記を満たさない理由が原病に基づくと考えられる場合には研究代表者の判断により選択可能とする。 ②文書にて同意の得られた患者。 ③女性の場合:手術、放射線あるいは閉経により妊娠の可能性が否定されるか、あるいは研究開始から研究終了後まで、是認した避妊方法の使用によって妊娠の可能性が軽減できること。 【除外項目】 ①コントロール不良の合併症を有する患者 (心疾患,肝疾患、腎疾患、脳梗塞など)。 ②妊娠,授乳婦及び妊娠の可能性(意思)のある患者。 ③重篤な薬物アレルギーの既往のある患者。 ④感染症(B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1、梅毒)に感染している患者。 ⑤組織採取部位の口腔粘膜に疾患があり、採取不能な患者。 ⑥その他,研究代表者が不適当と判断した患者。 |
|
移植予定日の15日前に局所麻酔下にて患者より8㎜×8㎜四方程度もしくはそれ以下の口腔粘膜組織2箇所以内を医療用メスにて採取する。採取後は切除部位を1~3針縫合し、術後に疼痛など発生した場合は、担当医の判断により鎮痛剤や抗生物質、消炎剤等を投与して経過を観察する。 |
口腔粘膜上皮細胞シート | ||
製造方法 ①口腔粘膜組織輸送溶液調整 ②KCM調整 ③KCM(5%HS調整) ④自己血清調整 ⑤口腔粘膜組織受取洗浄移送 ⑥口腔粘膜上皮細胞単離 ⑦口腔粘膜上皮細胞播種(培養開始) ⑧口腔粘膜上皮細胞培養液交換 ⑨上皮細胞シート輸送 品質管理の方法(原料受け入れ) ①記録確認 ②輸送条件確認 ③目視検査 ④患者の感染症確認 品質管理の方法(規格試験) ①細胞形態確認試験 ②細胞シート剥離試験 ③細胞活力測定試験総《生細胞数》 ④細胞活力測定試験《生細胞率》 ⑤細胞特性確認試験 ⑥迅速無菌性確認試験 ⑦マイコプラズマ汚染否定試験 ⑧エンドトキシン濃度測定試験 保管の方法 作製した特定細胞加工物及びその原料となった末梢血の一部は、友愛医療センター内セル・プロセッシング・センターのディープフリーザーにおいて研究終了後10年間保存する。 |
||
調整された口腔粘膜上皮細胞シートを食道の裂傷箇所に適合するよう細切し、内視鏡室にて沈鏡下の状態で内視鏡を用いて裂傷部位に移植する。 | ||
無 | ||
社会医療法人友愛会 友愛医療センター | ||
FC7200038 | ||
社会医療法人友愛会友愛医療センター先端医療研究センターセル・プロセッシング・センター | ||
自施設 |
無 | ||
無 | ||
無 | ||
無 |
無 | ||
無 | ||
無 | ||
無 |
有 | ||
沖縄県 | Okinawa Prefecture | |
非該当 |
細胞シート原料として、被験者自身の口腔粘膜組織から単離した口腔粘膜上皮細胞を用いている。口腔粘膜は食道粘膜と極めて類似した組織であり、食道粘膜上皮の代替組織として最適であると考えられる。口腔粘膜組織は低侵襲的な採取が可能であることに加え、既に先行されている臨床研究でもその安全性が確認されている(Nishida K et al. N Engl J Med., 16;351(12):1187-96, 2004)。 一方、ヒト重層扁平上皮細胞初代培養に関しては、マウス繊維芽細胞株である 3T3 細胞をフィーダーレイヤーとした培養法が確立されおり(Rheinwald et al. Cell 6(3):331-43, 1975)、臨床においても自家培養表皮として製品化されている。本研究の研究協力施設の東京女子医科大学において、マウス細胞株や FBS といった異種由来成分に依存しない安全性の高い細胞加工製品を目指した結果、セルカルチャーインサート(Murakami D, et al, J Artif Organs 9(3):185 – 191,2006)) や自己血清(Takagi R, et al. Gastrointest Endosc 72(6): 1253– 1259, 2010) を用いた培養法により従来法と同等の重層扁平上皮細胞シートを作製できることが報告されている。 |
||||||
①食道狭窄モデルを用いた細胞シート移植後の有効性の検証 イヌを用いた食道人工潰瘍モデルにおける自家由来上皮細胞シート移植後の創傷治癒効果の非臨床試験が本研究の研究協力施設の東京女子医科大学により実施されている(Ohki T, et al. Gut 55(12):1704–1710,2006)。内視鏡的に食道内人工潰瘍(5cm 縦幅, 内腔周囲 1/2)を作製したイヌモデルに対して、内視鏡下で創傷部に自家口腔粘膜由来培養上皮細胞シート移植が行われた。試験結果は、細胞シート非移植群では人工潰瘍部位に有意な創傷治癒の促進が観察されたのに対して、細胞シート移植群では創傷治癒の促進に加えて食道狭窄の抑制に効果があるデータを取得している。 ②必要な細胞組織数とシート生着の検証 当該細胞シートの製造に必要な細胞ソースに関しては、侵襲性の観点から必要最低限の組織採取量でなければならない。移植される細胞シートの枚数についても食道粘膜欠損部の大きさに依存するため、患者から採取される組織量は一定とはいかない。そこで、健常人ドナー7 名の協力により得られた口腔粘膜組織から製造される細胞シート数量を調べた結果、必要な細胞数に対する採取すべき口腔粘膜組織量の推定を行っている。(Takagi R, et al. Pathobiology 78(6):311–319, 2011)。なお、当該細胞シートがその底部に接着分子であるインテグリンを十分に発現していること、そして実際に作製された上皮細胞シートが生体組織に生着し得ることは、イヌ食道粘膜欠損部へ貼付する試験においても確認されている(Takagi R, et al. Gastrointest Endosc 72(6):1253–1259, 2010)。 |
||||||
①友愛医療センターCPCの品質管理部門より品質確認試験の結果等をまとめた書類を再生医療提供機関(友愛医療センターおよび中頭病院の消化器内科)へ提出する(責任者 友愛医療センターCPC 品質管理部門責任者) ↓ ②各再生医療提供機関の担当医師が品質確認試験の結果から該当する特定細胞加工物の提供可否判定を行い適合の場合は友愛医療センターCPCへ提供の指示を通知する。(責任者 各再生医療提供機関の担当医師) ↓ ③提供可否判定の通知及び該当する特定細胞加工物の提供指示を受けた友愛医療センターCPC品質管理部門はそれらの指示に従い該当する特定細胞加工物の取扱を決定し培養管理部門に通知する。(責任者 友愛医療センターCPC 品質管理部門責任者) ↓ ④友愛医療センターCPC培養管理部門は品質管理部門の通知に従い予定された移植日(提供可否判定の翌日)に特定細胞加工物である上皮細胞シートを提供する(責任者 友愛医療センターCPC 培養管理部門責任者) ↓ ⑤再生医療提供機関の実施責任者(医師)は輸送された細胞シートの品質に異常がない事や患者の状態に問題が無いこと等を確認し、被検者より再生医療の提供について最終的な同意を得て、投与可否判定を実施した後に細胞シートを移植する。(責任者 実施責任者(医師)) なお、細胞の培養工程ならびに輸送工程において逸脱が発生し不具合が発生した培養細胞の取扱となった場合は友愛医療センターCPCより再生医療提供機関の実施責任者(医師)に必要な情報を提供し、該当する実施責任者(医師)はその情報を元に科学的な根拠を元にした照査を実施し、その結果を統括責任者に報告する。リスクベネフィットを勘案した上で投与に至る場合は統括責任者による一元管理の中で決定することによりその安全性と品質を確保する。またリスクベネフィットを勘案した上で、不具合が発生した培養細胞の投与を実施する場合には、対象患者に対しその詳細と移植による利益と不利益について改めて説明し文書による同意を得た後に実施することとする。 |
||||||
細胞の培養工程ならびに輸送工程において逸脱が発生し不具合が発生した培養細胞の取扱となった場合は友愛医療センターCPCより再生医療提供機関の実施責任者(医師)に必要な情報を提供し、該当する実施責任者(医師)はその情報を元に科学的な根拠を元にした照査を実施し、その結果を統括責任者に報告する。 報告を受けた統括責任者は報告内容の緊急性、重要性、影響の程度などを判断し、必要に応じて登録の一時停止や参加施設への周知事項の緊急連絡などの対策を講ずる。 また提供前日および提供日に行う迅速無菌性確認試験の判定及び提供日に行うマイコプラズマ汚染否定試験の判定は細胞シート提供後になる為、規格に満たない判定結果の場合は抗生剤の投与等適切な処置を行うとともに、慎重な経過観察を行う事により対処する。 |
||||||
感染症発生時等における原因究明の為、移植した口腔粘膜上皮細胞シート並びにその原料となった末梢血の一部を先端医療研究センター内セルプロセッシング・センターにおいて研究終了後10年間保存する。保存期間終了後は、処理要綱に従い適切に廃棄処理を行う。 | ||||||
保存期間終了後は、処理要綱に従い適切に廃棄処理を行う。 | ||||||
「重篤な有害事象」または「予期されない有害事象」が生じた場合、研究分担病院実施責任者は、研究事務局/研究代表者へ報告する。 なお、薬事法に基づく副作用などの厚生労働大臣への報告(宛先:厚生労働省医薬食品局安全対策課 FAX:03-3508-4364 書式はhttp://www.info.pmda.go.jp/info/houkoku.html)、再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年法律第58号)に基づく重篤な有害事象などの各施設の医療機関の長への報告、予期されない重篤な有害事象の医療機関の長から厚生労働大臣への報告、医療機関から企業への副作用に関する連絡については、それぞれの医療機関の規定に従って各研究分担病院実施責任者の責任において適切に行う。 ①急送報告義務のある有害事象 以下のいずれかに該当する有害事象は急送報告の対象とする。 ・プロトコール治療中または最終プロトコール治療日から30日以内のすべての死亡 プロトコール治療との因果関係の有無は問わない。また、プロトコール治療中止例の場合、後治療が既に開始されていても、最終プロトコール治療日から30日以内であれば、急送報告の対象とする。 (「30日」とは、最終プロトコール治療日をday0とし、その翌日から数えて30日(day30まで)を指す) ※登録後、プロトコール治療未実施で死亡した場合は、急送報告の対象とはしない。ただし、登録時の適格性の検討など必要な評価はモニタリングにて適切に行う。 ・予期されないGrade 4の有害事象 「予期される有害反応」として研究計画書に記載されていないGrade4の有害反応。 ・口腔粘膜上皮細胞シート移植に起因されると疑われる疾病等の発生 口腔粘膜上皮細胞シート移植に起因されると疑われる疾病、障害もしくは死亡又は感染症の発生が認められると判断されるものを急送報告の対象とする。この場合有害事象のGradeは問わない。 ②通常報告義務のある有害事象 ・最終プロトコール治療日から31日以降の死亡 治療関連死の疑いのある死亡が該当する。明らかな原病死は該当しない。 ・その他重大な医学的事象 上記に該当しないが、本試験に関与する研究者間で共有すべきと思われる重要な情報と判断されるもの。永続的または顕著な障害(MDS、二次がん等を除く)、先天異常など後世代への影響についてなど。 ③急送報告 急送報告の対象となる有害事象が発生した場合には、担当医は速やかに研究分担病院実施責任者に伝える。研究分担病院実施責任者に連絡が取れない場合は、担当医または臨床研究コーディネーターが研究分担病院実施責任者の責務を代行しなければならない。 1次報告: 研究分担病院実施責任者は有害事象発生を知ってから72時間以内に本試験で定める「有害事象報告書」に所定事項を可能な範囲で記入し、研究事務局へ電子メール、FAX、電話のいずれかにて連絡する。 2次報告: さらに研究分担病院実施責任者は本試験で定める「有害事象報告書」に所定事項をすべて記入し、より詳しい情報を記述した「有害事象詳細報告書」を作成し、有害事象発生を知ってから15日以内に両者を研究事務局に電子メール、FAX、郵送、手渡しのいずれかにて送付する。剖検がなされた場合は、原則として剖検報告書も添付すること。送付に際しては患者氏名やカルテ番号等の個人識別情報が含まれないよう留意する(以下同様)。 急送報告の連絡を受けた研究事務局は、その内容を研究代表者ならび共同研究機関の研究分担病院実施責任者へ報告する。 ④通常報告 研究分担病院実施責任者は本試験で定める「有害事象報告書」に所定事項を記入し、より詳しい情報を記述した「有害事象詳細報告書」を作成し、有害事象発生を知ってから30日以内に研究事務局に電子メール、FAX、郵送、手渡しのいずれかにて送付する。剖検がなされた場合は、原則として剖検報告書も添付する。 ⑤医療機関の長に対する報告 急送報告または通常報告の対象となる有害事象が発生した場合は、研究分担病院実施責任者は、当該医療機関の規定に従い当該医療機関の長に対して報告する。なお、報告の際に、当該有害事象については、研究代表者/研究事務局を通じて効果・安全性評価委員会に報告され審査される予定であることを添える。 ⑥その他の報告先に対する報告 本試験に適用される規制により義務づけられている次の報告等は、各医療機関の規定に従って各施設の責任において適切に行う。 ・医薬品・医療機器安全性情報の報告 薬事法第77条の4の2第2項に基づき、報告の必要があると判断した情報を厚生労働大臣に報告する。 ・再生医療等の提供における疾病等の発生の報告 厚生労働省省令第100号第35条および第36条に基づき、報告の必要があると判断した情報を厚生労働大臣ならびに再生医療等提供計画に記載した特定認定再生医療等委員会に報告する。 ⑦登録停止と施設への緊急連絡の必要性の有無の判断 研究分担病院実施責任者から報告を受けた研究事務局は、研究代表者に報告し相談の上、報告内容の緊急性、重要性、影響の程度などを判断し、必要に応じて登録の一時停止や参加施設への周知事項の緊急連絡などの対策を講ずる。データーセンターや施設への連絡においては、緊急度に応じて電話連絡も可能であるが、追って速やかに文書(電子メール、FAX、郵送、手渡しのいずれか)による連絡も行う。 ⑧効果・安全性評価委員会への報告 研究事務局は、施設から急送報告または通常報告された有害事象が、「急送報告義務のある有害事象」に該当すると判断した場合、研究代表者と可及的速やかに協議を行い取り扱いを決定する。研究代表者のみでは判断が困難な事例では、有害事象の発生を知ってから15日以内に効果・安全性評価委員会宛に文書で報告し、同時に当該有害事象に対する研究代表者の見解と有害事象に対する対応の妥当性についての審査を依頼することができる。 ⑨施設の研究者への通知 研究事務局/研究代表者は、効果・安全性評価委員会への報告を行った場合、効果・安全性評価委員会の審査・勧告内容を試験参加全施設の研究分担病院実施責任者に文書(電子メール可)にて通知する。効果・安全性評価委員会への報告を行わなかった場合も、研究事務局/研究代表者は、報告を行った施設の研究分担病院実施責任者に研究事務局/研究代表者の判断を文書(電子メール可)にて通知する。なお、報告を行わなかった有害事象については、集積して定期的に効果・安全性評価委員会に連絡する。 ⑩参加施設(当該施設を含む)の施設研究責任者の対応 本試験の参加施設の研究分担病院実施責任者は、研究事務局/研究代表者の指示に従って対応する。また当該有害事象が急送報告である場合は、研究分担病院実施責任者は当該医療機関の規定に従い、当該医療機関の長に対し報告する。 ⑪効果・安全性評価委員会での検討 効果・安全性評価委員会は、「JCOG臨床安全性情報取扱いガイドラインVer3.1」に記述された手順、およびその他の手順に従って報告内容を審査・検討し、登録継続の可否やプロトコール改訂の要否を含む今後の対応について研究代表者、研究事務局、データーセンターに文書で勧告する。 |
||||||
再生医療の提供後、下記スケジュールにおいて安全性と有効性について検査・評価を行う。 ①口腔粘膜上皮細胞シート移植翌日に行う検査と評価(実施許容範囲:+1日) 1) 自覚症状 2) 他覚所見 3) バイタルサイン 4) 有害事象 5) QOL評価 ②口腔粘膜上皮細胞シート移植1週間後に行う検査(実施許容範囲:±2日) 1) 自覚症状 2) 他覚所見 3) バイタルサイン 4) 血液学的検査(赤血球数、Hb、Ht、白血球数、白血球分画、血小板数) 5)生化学検査(総タンパク、アルブミン、総ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、AL-p、BUN、クレアチン、CRP) 6) 内視鏡検査 7) 有害事象 8) QOL評価 ③口腔粘膜上皮細胞シート移植2週間後に行う検査(実施許容範囲:±4日) 1) 自覚症状 2) 他覚所見 3) バイタルサイン 4) 血液学的検査(赤血球数、Hb、Ht、白血球数、白血球分画、血小板数) 5)生化学検査(総タンパク、アルブミン、総ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、AL-p、BUN、クレアチン、CRP) 6) 内視鏡検査 7) 有害事象 8) QOL評価 ④口腔粘膜上皮細胞シート移植4週間後に行う検査(実施許容範囲:±1週) 1) 自覚症状 2) 他覚所見 3) バイタルサイン 4) 血液学的検査(赤血球数、Hb、Ht、白血球数、白血球分画、血小板数) 5)生化学検査(総タンパク、アルブミン、総ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、AL-p、BUN、クレアチン、CRP) 6) 内視鏡検査 7) 有害事象 8) QOL評価 ⑤口腔粘膜上皮細胞シート移植12週間後に行う検査(実施許容範囲:±2週) 1) 自覚症状 2) 他覚所見 3) バイタルサイン 4) 血液学的検査(赤血球数、Hb、Ht、白血球数、白血球分画、血小板数) 5)生化学検査(総タンパク、アルブミン、総ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、AL-p、BUN、クレアチン、CRP) 6) 内視鏡検査 7) 有害事象 8) QOL評価 ⑥口腔粘膜上皮細胞シート移植24週間後に行う検査(実施許容範囲:±2週) 1) 自覚症状 2) 他覚所見 3) バイタルサイン 4) 血液学的検査(赤血球数、Hb、Ht、白血球数、白血球分画、血小板数) 5)生化学検査(総タンパク、アルブミン、総ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、AL-p、BUN、クレアチン、CRP) 6) 内視鏡検査 7) 有害事象 8) QOL評価 |
||||||
後観察期間については前頁に記載。また再生医療等を受けた者の連絡先を把握し、研究期間終了後も1年に1回程度、経過観察の為に受診するよう推奨する。 | ||||||
無 | ||||||
2017年05月01日 | ||||||
2018年05月31日 | ||||||
募集中断 | Suspended | |||||
有 |
有 |
九州大学病院特定認定再生医療等委員会 | Kyushu University Hospital Specific Regenerative Medicine Committee | |
NA8150001 | ||
福岡県福岡市東区馬出三丁目1番1号 | Fukuoka City Higashi-ku maidashi 3 1-1 1-1, Fukuoka | |
092-642-5063 | ||
byshasiwatas@jimu.kyushu-u.ac.jp | ||
第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成 | ||
適 | ||
2017年03月07日 |
本研究データの取り扱いに関しては研究用の登録番号を発番しカルテ番号等は用いる事はない。但し疾病等の発生時における原因究明のため、匿名化に関しては連結可能匿名化の状態にて研究を実施する。 本試験に関係するすべての研究者は、個人情報および診療情報などのプライバシーに関する情報は個人の人格尊重の理念の下、厳重に保護され慎重に取り扱われるべきものと認識し、医療機関にて「プライバシーポリシー」を定め、万全な管理対策を講じ、プライバシー保護に努める。 |
||
特定細胞加工物の製造及び検査に携わる者は、原則、日本再生医療学会が主催する再生医療資格認定セミナーの受講を必須としている。また研究担当医師においても同セミナーの受講を積極的に斡旋し、その費用は本研究資金でもある沖縄県の「先端医療実用化推進事業」より捻出される。 | ||
苦情及び問い合わせの一次窓口は臨床研究コーディネーターとする。苦情及び問い合わせを受けた各施設の臨床研究コーディネーターは二次窓口である本研究事務局(友愛医療センター 先端医療研究センター)へその内容を報告する。報告を受けた研究事務局は研究代表者、研究分担病院実施責任者、細胞加工施設である友愛医療センター先端医療研究センターCPCへ報告し、研究代表者の責任の下その対策を講じる。 | ||
非該当 | ||
なし | none | |
無 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
000026506 | ||
UMIN | UMIN |
4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 | 同意説明文書ver13.0(公開版).pdf |
---|