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再生医療等提供計画情報の詳細情報です。

第二種
令和8年6月9日
歯槽骨萎縮患者に対する自己3D-DCob細胞治療のFirst in Human試験
歯槽骨萎縮患者に対する自己3D-DCobのFIH試験
広島大学病院
安達 伸生
インプラント治療が必要な歯の喪失患者で、かつ歯槽骨萎縮症を呈している患者に対し、3D-DCob移植による骨造成法の安全性を評価する。
1-2
歯槽骨萎縮症
募集中
広島大学再生医療等委員会
NA8150006

1 提供しようとする再生医療等及びその内容

申請者情報

令和8年6月8日
jRCTb060260029
広島大学病院
広島県広島市南区霞1-2-3
安達 伸生 Adachi Nobuo

(1)再生医療等の名称及び分類

歯槽骨萎縮患者に対する自己3D-DCob細胞治療のFirst in Human試験 A First-in-Human Study of Autologous 3D-DCob Cell Therapy in Patients with Alveolar Bone Atrophy( A FIH study of Autologus 3D-DCob Cell Therapy in Patients with Alveolar Bone Atrophy )
歯槽骨萎縮患者に対する自己3D-DCobのFIH試験 Autologous 3D-DCob First in Human Study for Alveolar Bone Loss( Autologous 3D-DCob FIH Study for Alveolar Bone Loss )
第二種
特定細胞加工物
本特定細胞加工物は、自己の歯肉線維芽細胞をダイレクトコンバージョン法にて骨芽細胞へ変化させ培養している。従って、人工多能性幹細胞ではなく、遺伝子導入操作は行っていない。また動物由来の細胞ではなく、移植を受ける者の細胞を利用し、培養を行うことから第二種と判断した。

(2)再生医療等の内容

インプラント治療が必要な歯の喪失患者で、かつ歯槽骨萎縮症を呈している患者に対し、3D-DCob移植による骨造成法の安全性を評価する。
1-2
実施計画の公表日
2030年04月30日
5
介入研究 Interventional
単一群 single arm study
非盲検 open(masking not used)
非対照 uncontrolled control
単群比較 single assignment
治療 treatment purpose
1) 1歯もしくは連続した2歯以上の欠損を認め、デンタルインプラントを用いた補綴処置を希望するもの
2) デンタルインプラント埋入のための十分な骨量が存在せず、骨造成法を必要とする歯槽骨萎縮症と診断される患者。
3) 治療前処置として、周囲残存歯の歯石除去とブラッシング指導を受けており、プラークコントロールレコードが20%以下のもの
1) Subjects with the loss of one tooth or two or more consecutive teeth who desire prosthetic treatment using dental implants.
2) Patients diagnosed with alveolar ridge atrophy requiring a bone augmentation procedure due to insufficient bone volume for dental implant placement.
3) Subjects who, as pretreatment, have undergone scaling of the remaining adjacent teeth and received toothbrushing instruction, and whose Plaque Control Record (PCR) is 20% or less.
1) 悪性腫瘍を有する患者及び5年以内にその既往がある患者
2) 薬剤性歯肉増殖症の既往歴がある患者
3) コントロール不良な呼吸器疾患、循環器疾患を有する患者
4)  同意取得1年以内に1本以上の喫煙歴を有する患者
5) 骨粗鬆症の患者(YAM値70%未満(脆弱性骨折既往は80%未満))
6) 薬剤関連顎骨壊死のリスクのある薬剤の服用歴がある患者
7) ウイルス検査で陽性の患者
8) 移植後48週以内に被験部位の近隣部位の外科的手術を行う予定のある患者
9) 登録前4週間以内に他の臨床試験・研究に参加し、被験薬の投与を受けた患者、もしくは研究期間中に他の臨床試験への参加を予定している患者
10) CBCT画像のアーチファクト原因となる金属修復物を、被験部位周囲歯に有する患者
1) Patients with a current malignant tumor or a history of malignant tumor within the past 5 years.
2) Patients with a history of drug-induced gingival overgrowth.
3) Patients with poorly controlled respiratory disease or cardiovascular disease.
4) Patients with a smoking history of one or more cigarettes within 1 year prior to obtaining informed consent.
5) Patients with osteoporosis (YAM value <70%, or <80% in those with a history of fragility fracture).
6) Patients with a history of use of medications associated with a risk of medication-related osteonecrosis of the jaw (MRONJ).
7) Patients who test positive on viral screening tests.
8) Patients who are scheduled to undergo surgical treatment at a site adjacent to the investigational site within 48 weeks after transplantation.
9) Patients who participated in another clinical trial/study within 4 weeks prior to enrollment and received administration of an investigational drug, or who are scheduled to participate in another clinical trial during the study period.
10) Patients with metallic restorations in teeth adjacent to the investigational site that may cause artifacts on CBCT images.
18歳 以上 18age old over
70歳 以下 70age old under
男性・女性 Both
個々の患者の中止基準
1) 被験者により同意が撤回された場合
2) 登録後に被験者が不適格であると判明した場合
3) 歯肉採取後の3D-DCob製造の結果、出荷基準を満たさなかった場合
4) 併用禁止薬・併用禁止療法を実施した場合
5) 有害事象の発生など安全性に対する総合的な判断により、研究の継続が困難と判断された場合
6) 被験者が死亡した場合
7) 臨床研究開始後に被験者の都合で、その後の必要な検査・観察の実施が不可能であることが判明した場合
8) その他、実施責任者又は研究分担者により、研究の継続が困難と判断された場合

研究全体の中止基準
実施責任者は、本研究開始後に新たに得られた情報により、安全性又は有効性に関して研究継続に重大な問題があることが明らかになった場合、研究の中止又は中断について判断する。
歯槽骨萎縮症 Alveolar bone atrophy
歯槽骨, 義歯, デンタルインプラント Alveolar bone, Denture, Dental Implant
歯肉組織の採取、歯槽骨への特定細胞加工物の投与 Harvesting of gingival tissue and administration of a specified cell-processed product to the alveolar bone
安全性
歯肉採取から移植後36週の間に発現した有害事象の発生割合
Safety:
Defined as the incidence of adverse events occurring within 3 weeks after transplantation following gingival tissue harvesting.
有効性
1) 移植24週間後のCBCT撮影による歯槽骨造成率
2) 移植25週間後の骨生検による骨組織解析
Efficacy:
1) Assessed by the rate of alveolar bone formation on CBCT imaging at 24 weeks after transplantation.
2) Histological analysis of bone tissue at 25 weeks after transplantation.
別添のとおり。

2 人員及び構造設備その他の施設等

(1)人員及び構造設備その他の施設に関する事項

歯科医師
加治屋 幹人 Kajiya Mikihito
00633041
広島大学病院 Hiroshima University
口腔先端治療開発学(口腔検査センター)
734-8553
広島県広島市南区霞1-2-3 1-2-3 Kasumi, Minami-ku, Hiroshima, Japan, Hiroshima
082-257-5727
mkajiya@hiroshima-u.ac.jp
自施設
救急外来・高度救命センター・手術室を備えており、それぞれ専門のスタッフが24時間体制で勤務している。20床の救急専用ベッドを有し、X線装置、心電図、輸血及び輸液のための装置を完備している。

(2)その他研究の実施体制に関する事項

加治屋 幹人 Mikihito Kajiya
広島大学病院 Hiroshima University
口腔先端治療開発学(口腔検査センター)
734-8553
広島県広島市南区霞1-2-3 1-2-3 Kasumi, Minami-ku, Hiroshima, Japan, Hiroshima
082-257-5727
082-257-5727
mkajiya@hiroshima-u.ac.jp
歯科医師
相川 友直
広島大学
大学院医系科学研究科
歯科医師
土井 一矢
広島大学
大学院医系科学研究科
歯科医師
小畠 玲子
広島大学
大学院医系科学研究科
歯科医師
沖 佳史
広島大学
大学院医系科学研究科
歯科医師
植月 亮
広島大学
大学院医系科学研究科
歯科医師
新谷 智章
広島大学病院
病院(歯)
歯科医師
吉本 哲也
広島大学病院
病院(歯)
歯科医師
吉野 舞
広島大学病院
病院(歯)
歯科医師
森本 慎
広島大学病院
病院(歯)
歯科医師
鳴瀬 貴子
広島大学病院
病院(歯)
歯科医師
四道  玲奈
広島大学病院
病院(歯) 
広島大学病院
長井 祐志
広島大学病院
広島臨床研究開発センター
広島大学病院
迫 志織理
広島大学病院
広島臨床研究開発センター
広島大学病院
福島 隆宏
広島大学病院
広島臨床研究開発センター
広島大学病院
高守 史子
広島大学病院
広島臨床研究開発支援センター

(3)多施設共同研究に関する事項

3 再生医療等に用いる細胞の入手の方法並びに特定細胞加工物等の製造及び品質管理の方法等

(1)再生医療等に用いる細胞の入手の方法(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

自己歯肉組織由来の骨芽細胞とその骨芽細胞自身が産生する細胞外マトリックス蛋白質で構成される3次元骨様組織
再生医療等の提供を行う医療機関と同じ
本「再生医療等を受ける者の適格基準」を満たすこと
細胞提供者と再生医療等を受ける者が同じであるため、当該再生医療を実施するために必要な検査(問診、血液検査、感染症検査、X線撮影、CBCT、パノラマX線撮影等)を実施し、本「再生医療等を受ける者の適格基準」を満たしていることを確認する。
局所麻酔により採取された歯肉から線維芽細胞を単離する。

(2)特定細胞加工物等の製造及び品質管理の方法(特定細胞加工物等を用いる場合のみ記載)

DCob25
【特定細胞加工物の製造】
広島大学病院細胞培養加工施設にて、被験者より採取した歯肉組織から歯肉線維芽細胞を分離・培養し、骨分化誘導因子とダイレクトコンバージョン因子を加えた条件で更に培養した後に、ECM産生高密度平面培養を経て浮遊状態で培養を行ない3次元の細胞集塊にする。

【品質管理の方法】
工程内で検査を実施すると共に、出荷時に外観検査、無菌試験、マイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験等を実施する。

【保管方法】
最終製品は移植日に広島大学病院細胞培養加工施設より出荷され、移植まで広島大学病院の手術室で室温下で保管する。室温下での保管期間は5時間以内とする。
局所麻酔後に歯肉を切開し、歯肉全層弁を形成する。歯槽骨欠損部に対し、欠損を満たす数の3D-DCobを直接填入し、(必要であれば吸収性メンブレン(Bio-Gide)で被覆し)、歯肉弁を緊密に縫合する。
国立大学法人広島大学
FC6210007
広島大学病院細胞培養加工施設
特定細胞加工物
委託はしない

(3)再生医療等製品等に関する事項(再生医療等製品を用いる場合のみ記載)

(4)再生医療等に用いる未承認又は適応外の医薬品又は医療機器に関する事項(未承認又は適応外の医薬品又は医療機器を用いる場合のみ記載)

4 再生医療等技術の安全性の確保等に関す措置

(1)利益相反管理に関する事項

① 再生医療等に対する特定細胞加工物等製造事業者からの研究資金等の提供その他の関与

国立大学法人広島大学

② 再生医療等に対する医療薬品等製造販売業者等からの研究資金等の提供その他の関与

セルアクシア株式会社
セルアクシア株式会社 CellAxia Inc.
非該当
2026年01月27日
委員会審査資料作成支援と、特定細胞加工物の製造工程における技術的助言

③ 再生医療等に対する特定細胞加工物等製造事業者又は医療品等製造販売業者等以外からの研究資金

国立大学法人広島大学(運営交付金) Hiroshima University
非該当

(2)その他再生医療等技術の安全性の確保等に関する措置

これまでダイレクトコンバージョン(DC)の研究は世界中で多くの基礎研究が実施され、そのメカニズムが明らかにされている(Jopling, 2011, Nat Rev Mol Cell Biol, Wapinski, 2013, Cell)。特に、DC法は発生学に基づく分化誘導ステップを経ることなく、分化能を保有しない体性細胞から全く異なるタイプの体性細胞に直接転換することが知られている。また、DC法は多能性細胞や前駆細胞等の未分化な中間体の細胞を経ずに目的とする体性細胞が得られることから(Vierbuchen 2010, Nature; Treutlein, 2016, Nature)、未分化細胞による造腫瘍性や異所性組織形成リスクを有さないと考えられている。さらに、遺伝子導入を行わないためゲノム不安定化・遺伝子異常の要因も少ない。以上のことから、ダイレクトコンバージョン法で得られる細胞は、がん化リスクがあるとされるiPSやESから得られる細胞と全く異なり、学術的には分化能がない安全な体性細胞と言える。
すなわち、体性細胞である患者歯肉由来線維芽細胞(以下、GFs)を細胞ソースとして利用し、DC法を用いることで製造する3D-DCobの構成成分は主に、DCによって転換した骨芽細胞とそれが産生した骨基質蛋白質である。また、残りの少数の細胞は原料のGFsであることから、3D-DCob移植は、学術的には分化能がない安全な自己体細胞の投与を意味する。ただし、本臨床研究は、人工材料不含かつDC法によって製造する特定細胞加工物の移植という世界を先駆けるものであるため、理論的な確からしさに加えて、非臨床安全性データを十分に取得する必要を考え、in vivo 一般毒性試験・生体内分布試験と造腫瘍性試験を実施した。
「一般毒性試験・生体内分布試験」
ヌードラット上顎第1臼歯を抜歯し、その抜歯窩を切削することで幅3mm深さ2mmの欠損を作製し、ヒト3D-DCobを2個直接移植する「高用量単回毒性試験モデル」を作成した。ヒト3D-DCobの移植4週間後の経過観察期間中に、一般状態や体重変化に異常は認め慣れなかった。また、移植部位および主要臓器に異常も観察されなかった。さらに、ヒトビメンチン特異抗体を用いた免疫染色によって、ヒト細胞の存在を確認したところ、肝臓、脾臓、肺、および顎下リンパ節にヒト細胞は存在しなかったのに対し、移植部位局所にのみヒト細胞が確認され、移植した細胞は移植部位以外に移動しないことが示唆された。
「造腫瘍試験」
超免疫不全NOGマウス皮下に、製造工程早期及び後期のヒト3D-DCobをマトリゲルに混和したものを移植した。陽性対照としてHela細胞、陰性対象として歯肉線維芽細胞をマトリゲルに混和して皮下移植を行った。その結果、Hela細胞の移植では、移植6週後から明らかな腫瘤形成が生じ、その腫瘤が経時的に腫瘤が増大した。一方、ヒト3D-DCobおよび歯肉線維芽細胞の移植群では、観察期間終了の15週後まで全例で腫瘤形成は認められなかった。また、剖検の結果、Hela細胞移植群では、腫瘍組織形成が認められたのに対し、ヒト3D-DCob移植群では組織学的変化は生じなかった。
以上の非臨床安全性試験の結果は、ヒト3D-DCobは、好ましくない炎症応答や異物としての免疫応答を惹起するようなことが無く、異所性組織形成や造腫瘍性を発揮することのない、安全な自家細胞移植であることを示唆した。
ヒト3D-DCobの骨造成法としての有効性検証のための動物移植実験を行った。ヒト由来自己細胞であるヒト3D-DCobのin vivoの有効性確認のためには、免疫不全動物を用いた移植実験によって評価する必要がある。そこで、下記の免疫不全動物を用いたヒト3D-DCob移植実験によって、その骨再生効果、MoA及び安全性を確認した。

a) 免疫不全マウス頭蓋骨欠損に対する骨再生誘導
ヒト3D-DCobの骨再生能と、その再生過程におけるメカニズム及び移植されたヒト細胞の挙動を調べるために、免疫不全マウス(SCIDマウス)の頭蓋冠直径1.6mm欠損モデルに人工材料を用いることなくヒト3D-DCobを直接移植した。移植4週間後に屠殺し、マイクロCT解析及びHE染色による組織観察を行ったところ、骨欠損部に新生骨様組織が形成されていた。
さらにヒトVimentin特異抗体/ヒトCOL1特異抗体/OCN抗体/を用いた蛍光免疫染色の結果、新生骨内部にヒトVimentin陽性のOCN発現細胞(移植されたヒト骨芽細胞様細胞)が豊富に観察された。また、その新生骨はヒトCOL1とOCNが共発現する類骨様基質から成っており、移植されたヒト細胞自身による膜性骨化の様式による骨形成を示唆した。加えて、その新生骨は、骨欠損断端部から遊出するヒトVimentin陰性OCN発現細胞(宿主マウス骨芽細胞)も観察された。
以上の結果から、ヒト3D-DCobは、移植された骨芽細胞様細胞自身の骨形成能に加えて、宿主骨芽細胞に対する骨誘導・骨伝導効果を発揮することで、迅速な骨再生が達成できることが示された。また、骨組織の過形成や異所性組織形成は生じず、移植されたヒト細胞は経時的に消失していくことが長期観察で確認された。

b) ヌードラット頭蓋骨クリティカルディフェクトに対する骨再生誘導
 ヒト3D-DCob移植の骨再生における有効性を評価するために、SCIDマウスより大型の免疫不全動物であるヌードラット頭蓋骨欠損モデルに対する移植実験を行った。
特に、ラット頭蓋冠欠損モデル研究に関するシステマティックレビューの結果、直径5mm以上の骨欠損がクリティカルディフェクトとなることが報告されている(Vajgel et al.,20 14, Clin Oral Implants Res)。そこで、ヌードラット側頭骨に直径6.0mmの骨欠損を作成後、7個のヒト3D-DCobを移植し、移植8週間後の新生骨についてマイクロCT解析・組織学的観察を行った。比較対象として、移植無し群に加えて、既存骨造成法として用いられる骨補填材(Bio-Oss)移植群も用意した。
マイクロCT解析の結果、ヒト3D-DCobの移植8週間後には、骨欠損部を満たす不透過物が確認された。組織解析の結果、欠損部は人工材料のような異物や炎症反応は存在せず、骨欠損断端を完全につなぐ新生骨が観察された。さらに、蛍光免疫染色の結果、前述のSCIDマウス頭蓋冠欠損モデルに対する移植実験の結果と同様に、新生骨内部には移植されたヒトVimentin発現細胞が観察されると共に、ヒトCOL1/OCN共発現類骨様構造、ヒトVimentin陰性宿主ラットOCN発現骨芽細胞が観察された。
一方、比較対象の既存骨補填材Bio-Oss移植の8週間後でも、マイクロCT解析によって欠損部を満たす不透過像が確認された。しかし、組織解析の結果、その不透過物の大半は欠損部に残存するBio-Ossであることが観察され、新生骨形成は不十分であった。さらに、残存するBio-Ossの周囲には好ましくない炎症反応も観察された。
以上の動物実験の結果から、ヒト3D-DCobは実際のヒトレベルにおいても、既存の骨再生材料では対応困難であった重度の歯槽骨萎縮症に対し、速やかかつ安全に骨造成を促進することができる可能性が示唆された。
実施責任者または研究分担者は、移植当日に被験者の臨床症状を確認したうえで、特定細胞加工物の移植の可否を決定する。
当該再生医療等が提供される前に細胞の安全性に関する疑義が生じた場合、実施責任者は当該再生医療等の提供可否を判断すると共に原因を究明し、改善措置を講ずる。改善措置が出来ない場合は、広島大学病院長に対し速やかに報告し、試験継続の可否について決定する。なお、広島大学病院長が本研究の早期中止又は中断を決定した場合、実施責任者等は、理由のいかんを問わず、本試験に参加した被験者に速やかにその旨を通知し、適切な措置を講じ被験者の安全を確保するための検査等を実施する。既に当該再生医療等が提供された後に細胞の安全性に関する疑義が生じた場合、実施責任者は被験者に対して適切な診察、検査及び処置を行うと共に広島大学病院長に対して速やかに報告する。
試料及び細胞加工物の一部の保管期間については、研究終了後10年間適切に保存する。
試料の廃棄は、オートクレーブで滅菌処理を行った後に感染性医療廃棄物として廃棄する。
【有害事象の報告と対応】
有害事象を認めたときは、実施責任者は直ちに適切な処置を行うとともに、カルテおよび症例報告書等に発現した有害事象名、発現日、重症度、重篤・非重篤の別、再生医療等の提供との因果関係、処置・治療の内容、転帰を記載する。また、最終観察時点で疾病等が継続している場合は、それ以降も再生医療等の提供前の状態に回復するまで、又は臨床的に安定するまで追跡調査を実施する。

【疾病等の報告】
実施責任者は、再生医療等提供計画に記載された再生医療等の提供に起因するものと疑われる疾病等の発生を知ったときは、広島大学病院長に速やかに報告する。
下記の事項が発生した場合は、それぞれに定める期間内に特定認定再生医療等委員会及び厚生労働大臣へ報告を行う。
(1) 次に掲げる疾病等の発生のうち、当該再生医療等の提供によるものと疑われるもの又は当該再生医療等の提供によるものと疑われる感染症によるもの:7 日
(ア) 死亡
(イ) 死亡につながるおそれのある症例
(2) 次に掲げる疾病等の発生のうち、当該再生医療等の提供によるものと疑われるもの又は当該再生医療等の提供によるものと疑われる感染症によるもの:15 日
(ア) 治療のために医療機関への入院又は入院期間の延長が必要とされる症例
(イ) 障害
(ウ) 障害につながるおそれのある症例
(エ) 重篤である症例(上のア~ウに準ずるもの)
(オ) 後世代における先天性の疾病又は異常
上記事項以外の再生医療等提供計画に記載された再生医療等の提供に起因するものと疑われる疾病等の場合は、再生医療等提供計画を厚生労働大臣に提出した日から起算して六十日ごとに当該期間満了後十日以内に特定認定再生医療等委員会へ報告する。
研究終了後は、定期検診を3ヶ月毎に実施し、視診による口腔内診査とデンタルX線撮影による骨量測定によって骨造成法・インプラント治療の安定性を確認する。
インプラント治療後の定期検診を行い、被験者の連絡先の継続的な把握に努める。
実施計画の公表日
募集中 Recruiting

5 細胞提供者及び再生医療等を受ける者に対する健康被害の補償の方法

細胞提供者について(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

再生医療等を受ける者について

健康被害に対する補償を行うため、臨床研究保険(三井住友海上保険株式会社「再生医療サポート保険(臨床研究)」)に加入する

6 審査等業務を行う認定再生医療等委員会に関する事項

広島大学再生医療等委員会 Certified Committee for Refenerative Medicine Hiroshima University
NA8150006
広島県広島市南区霞一丁目2番3号 1-2-3, kasumi, minami-ku, hiroshima city, Hiroshima
082-257-5908
iryo-sinsa@office.hiroshima-u.ac.jp
上記以外の第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成
第三種再生医療等を審査することができる構成
2026年04月09日

7 その他

被験者のプライバシー保護のため、個々の被験者の識別には個人情報の要素が含まれない連結可能匿名化された被験者識別コード又は登録番号により個人情報を保護する。匿名化コードと氏名の対照表及び氏名記載同意書は施錠可能な書類保管庫に厳重に保管する。また、公表に際しては被験者の名前が直接公表されることがない等、被験者の個人情報の保護については十分に配慮する。
No
実施責任者は、再生医療等を行う歯科医師、その他の再生医療等に従事する者に、再生医療等を適正に行うために以下に例示するような事項について理解を深めるための、教育及び研修の場を設ける。
1. 厚生労働省「再生医療等の安全性の確保に関する法律」について
2. 特定細胞加工物等に関する知識(倫理的な考え方を含む)
3. 調製される細胞培養加工物等の安全な取扱いに関する知識及び技術
4. 施設・装置に関する知識及び技術
5. 調製工程の安全性に関する知識及び技術
6. 事故発生時の措置に関する知識及び技術
7. 「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に準じて、研究倫理並びに研究実施に必要な知識及び技術。

製造及び品質管理業務に関わる職員に対しては、年に1回程度文書及び製造・品質管理体制の概要について講習を行う。作業工程職員に対しては、SOP及び実地訓練を行う。
被験者またはその関係者から本研究に関する苦情と相談を受ける窓口を設置し、適切に対応する。なお、本研究に関する事項については、実施責任者または研究分担者が適切に対応する。
委員会審査資料作成支援と、特定細胞加工物の製造工程における技術的助言
セルアクシア株式会社
非該当
なし none
非該当
なし none
非該当
非該当

添付資料

4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 説明文書3D-DCob_v1.0_260424_Redacted.pdf