再生医療等提供計画情報の詳細情報です。
第二種 | ||
令和6年9月2日 | ||
令和7年2月26日 | ||
排便機能障害に対するヒト(自己)脂肪組織由来間葉系幹細胞投与による安全性及び有効性に関する検討 | ||
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた排便機能障害治療 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
野々村 祝夫 | ||
便失禁等の排便機能障害患者に自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を投与した後の排便機能障害に対する安全性および有効性を検討する。わが国における便失禁の潜在患者数はおよそ500万人程度となる。超高齢社会となる今後は罹患患者数の増加が見込まれる。便失禁診療ガイドライン(2017年版)では便失禁を有する排便機能障害患者に関して、保存的治療法で症状が改善しない場合、外科的治療を選択することになるが、細胞加工物を用いた本治療法は、侵襲性の高い外科的治療を行わなくても症状の改善を期待できるため当該疾患を対象として検討を行う | ||
1 | ||
便失禁、排便機能障害 | ||
募集中 | ||
大阪大学第一特定認定再生医療等委員会 | ||
NA8140001 |
(2)再生医療等の内容 | ||
実施期間(終了日):2026年10月31日 | ||
実施期間(終了日):2026年12月31日 | ||
細胞提供者又は代諾者に対する説明文書及び同意文書の様式(別紙) | ||
04_説明文書及び同意文書(ICFv1.6_組織採取v1.1_補償220520).pdf | ||
04_説明文書及び同意文書(ICFv1.7_組織採取v1.1_補償220520).pdf | ||
細胞培養加工施設 | ||
委託する場合は委託の内容:同上(細胞培養加工施設は、2施設のうち、どちらかの施設で一貫して製造し、施設間で製造工程を分担することはない) | ||
委託する場合は委託の内容:同上 | ||
特定細胞加工物の名称 | ||
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞 | ||
製造及び品質管理の方法の概要 | ||
同上 | ||
特定細胞加工物の投与の方法 | ||
同上 | ||
特定細胞加工物の製造の委託の有無 | ||
空欄 | ||
有 | ||
特定細胞加工物製造事業者の名称 | ||
株式会社ロートセルファクトリー東京 | ||
細胞培養加工施設 | ||
細胞培養加工施設の施設番号: | ||
細胞培養加工施設の施設番号:FA3150002 | ||
細胞培養加工施設 | ||
細胞培養加工施設の名称: | ||
細胞培養加工施設の名称:RCFTプロセシングセンター | ||
細胞培養加工施設 | ||
委託する場合は委託の内容: | ||
委託する場合は委託の内容:同上(細胞培養加工施設は、3施設のうち、いずれかの施設で一貫して製造し、施設間で製造工程を分担することはない) | ||
(2)その他再生医療等技術の安全性の確保等に関する措置 | ||
再生医療等を受ける者又は代諾者に対する説明及び同意文書の様式(別紙):04_説明文書及び同意文書(ICFv1.6_組織採取v1.1_補償220520).pdf | ||
再生医療等を受ける者又は代諾者に対する説明及び同意文書の様式(別紙):04_説明文書及び同意文書(ICFv1.7_組織採取v1.1_補償220520).pdf | ||
試料の保管 | ||
試料及び細胞加工物の一部の保管期間(保管しない場合にあってはその理由):被験者が将来新たに病原体等に感染したことが判明した場合に、当該臨床研究に起因するかどうかを明らかにするため、投与した脂肪組織由来間葉系幹細胞の一部を特定細胞加工物製造後3年間、大阪大学において凍結保管する。また特定細胞加工物製造後、投与に至らなかった場合においては、特定細胞加工物製造後3年間、ロート幹細胞加工センター又はロート幹細胞加工センター東京において、凍結保管する。 なお、原料組織(細胞)は、自家由来かつ貴重な生体試料であり、余剰なく、すべて製造に使用することから保管しない。 |
||
試料及び細胞加工物の一部の保管期間(保管しない場合にあってはその理由):被験者が将来新たに病原体等に感染したことが判明した場合に、当該臨床研究に起因するかどうかを明らかにするため、投与した脂肪組織由来間葉系幹細胞の一部を特定細胞加工物製造後3年間、大阪大学において凍結保管する。また特定細胞加工物製造後、投与に至らなかった場合においては、特定細胞加工物製造後3年間、ロート幹細胞加工センター又はロート幹細胞加工センター東京又はRCFTプロセシングセンターにおいて、凍結保管する。 なお、原料組織(細胞)は、自家由来かつ貴重な生体試料であり、余剰なく、すべて製造に使用することから保管しない。 |
||
試料の保管 | ||
試料及び細胞加工物の一部を保管する場合にあっては、保管期間終了後の取扱い:保管期間終了後は、大阪大学にて保管の特定細胞加工物においては、大阪大学で定める廃棄に関する手順に準じて廃棄する。また、ロート幹細胞加工センター又はロート幹細胞加工センター東京にて保管の特定細胞加工物については、ロート製薬株式会社にて定める廃棄に関する手順に準じて廃棄する。 | ||
試料及び細胞加工物の一部を保管する場合にあっては、保管期間終了後の取扱い:保管期間終了後は、大阪大学にて保管の特定細胞加工物においては、大阪大学で定める廃棄に関する手順に準じて廃棄する。また、ロート幹細胞加工センター又はロート幹細胞加工センター東京又はRCFTプロセシングセンターにて保管の特定細胞加工物については、ロート製薬株式会社にて定める廃棄に関する手順に準じて廃棄する。 | ||
1 認定再生医療等委員会意見書 | ||
01_認定再生医療等委員会意見書(20220810-20241107).pdf | ||
01_認定再生医療等委員会意見書(20220810-20250204).pdf | ||
2 提供する再生医療等の詳細を記した書類(研究として再生医療等を行う場合は、研究計画書) | ||
02_提供する再生医療等の詳細を記した書類(PRTv1.5修正_PRT別紙v1.1).pdf | ||
02_提供する再生医療等の詳細を記した書類(PRTv1.6_PRT別紙v1.2).pdf | ||
4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 | ||
04_説明文書及び同意文書(ICFv1.6_組織採取v1.1_補償220520)マスキング.pdf | ||
04_説明文書及び同意文書(ICFv1.7_組織採取v1.1_補償220520)マスキング.pdf | ||
7 特定細胞加工物概要書(特定細胞加工物を用いる場合) | ||
07_特定細胞加工物概要書(240530).pdf | ||
07_特定細胞加工物概要書(250114).pdf | ||
8 特定細胞加工物標準書(特定細胞加工物を用いる場合) | ||
08_特定細胞加工物標準書(240612).pdf | ||
08_特定細胞加工物標準書(240612_250115).pdf | ||
9 衛生管理基準書(特定細胞加工物を用いる場合) | ||
09_衛生管理基準書(221004_230626).pdf | ||
09_衛生管理基準書(221004_230626_230516).pdf | ||
10 製造管理基準書(特定細胞加工物を用いる場合) | ||
10_製造管理基準書(221011_230626).pdf | ||
10_製造管理基準書(221011_230626_230516).pdf | ||
11 品質管理基準書(特定細胞加工物を用いる場合) | ||
11_品質管理基準書(181001_190808).pdf | ||
11_品質管理基準書(181001_190808_230516).pdf | ||
12 再生医療等製品の添付文書等(再生医療等製品を用いる場合) | ||
12_再生医療等製品の注意事項等情報(製造原料等に関する資料220323).pdf | ||
12_再生医療等製品の注意事項等情報(製造原料等に関する資料250121).pdf | ||
13 委託契約書の写しその他これに準ずるもの(特定細胞加工物の製造を委託する場合) | ||
13_委託契約書の写しその他これに準ずるもの.pdf | ||
13_委託契約書の写しその他これに準ずるもの_20250121.pdf | ||
20 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-01_提供管理手順書(181001_190808).pdf | ||
19-01_提供管理手順書(181001_190808_2309612).pdf | ||
21 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-02_検証手順書(181001_190808).pdf | ||
19-02_検証手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
22 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-03_照査手順書(181001_190808).pdf | ||
19-03_照査手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
23 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-04_変更手順書(181001_190808).pdf | ||
19-04_変更手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
24 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-05_逸脱手順書(181001_190808).pdf | ||
19-05_逸脱手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
25 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-06_品情報手順書(181001_190808).pdf | ||
19-06_品情報手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
26 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-07_事故報告手順書(181001_190808).pdf | ||
19-07_事故報告手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
27 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-08_自己点検手順書(181001_190808).pdf | ||
19-08_自己点検手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
28 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-09_教育訓練手順書(181001_190808).pdf | ||
19-09_教育訓練手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
29 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-10_文書管理手順書(181001_190808).pdf | ||
19-10_文書管理手順書(181001_190808_230612).pdf | ||
30 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-11_その他手順書他(181001_190617).pdf | ||
19-11_その他手順書他(181001_190617_241007).pdf | ||
31 その他(本文中に掲載しきれない説明書類等) | ||
19-12_確認書(220425).pdf | ||
19-12_確認書(220425_250115).pdf | ||
令和7年2月6日 | |||
jRCTb050240118 | |||
大阪大学医学部附属病院 | |||
大阪府吹田市山田丘2番15号 | |||
野々村 祝夫 | Nonomura Norio |
排便機能障害に対するヒト(自己)脂肪組織由来間葉系幹細胞投与による安全性及び有効性に関する検討 | Clinical trial on treatment of defecation disorder using autologous adipose-derived mesenchymal stem cells. | ||
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた排便機能障害治療 | Treatment of defecation disorder using autologous adipose-derived mesenchymal stem cells. | ||
第二種 | |||
当該再生医療は、ヒトの胚性幹細胞、人工多能性幹細胞および人工多能性幹細胞様細胞、遺伝子導入を行った細胞ならびに患者以外のヒトおよび動物の細胞を用いていない自己脂肪組織由来間葉系幹細胞である。製造工程の中に培養工程を含むため、第二種再生医療等技術に該当すると判断される。 |
便失禁等の排便機能障害患者に自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を投与した後の排便機能障害に対する安全性および有効性を検討する。わが国における便失禁の潜在患者数はおよそ500万人程度となる。超高齢社会となる今後は罹患患者数の増加が見込まれる。便失禁診療ガイドライン(2017年版)では便失禁を有する排便機能障害患者に関して、保存的治療法で症状が改善しない場合、外科的治療を選択することになるが、細胞加工物を用いた本治療法は、侵襲性の高い外科的治療を行わなくても症状の改善を期待できるため当該疾患を対象として検討を行う | |||
1 | |||
実施計画の公表日 | |||
2026年12月31日 | |||
7 | |||
介入研究 | Interventional | ||
単一群 | single arm study | ||
非盲検 | open(masking not used) | ||
非対照 | uncontrolled control | ||
単群比較 | single assignment | ||
治療 | treatment purpose | ||
一次登録時: 1)便失禁、排便機能障害を有する患者 2)①~④のいずれかを満たす患者 ① Wexner Score 11 点以上 ② Low Anterior Resection Syndrome (LARS) Score 21点以上 ③ Japanese version of the Faecal Incontinence Quality of Life scale (JFIQL) 2.6点以下 ④ Fecal Incontinence Severity Index (FISI) 20点以上 3)同意取得時に年齢が18歳以上の患者 4)本人による文書同意が可能である患者 二次登録時: 1) 特定細胞加工物が作製されている患者 2) 特定細胞加工物の投与を受けることに対して本人による文書同意を得られた患者 |
1st registration: 1)Fecal incontinence patients and defecation disorder patients 2)Patients who meet any of the following (1) to (4) (1)Wexner Score 11 or higher (2)Low Anterior Resection Syndrome (LARS) Score 21 or higher (3)Japanese version of the Faecal Incontinence Quality of Life scale (JFIQL) 2.6 or below (4)Fecal Incontinence Severity Index (FISI) 20 or higher 3)Men and women whose consent acquisition date is more than 18 years old 4)Obtain written consent in person sufficient explanation about this study 2nd registration: 1)Patients for whom specific processed cells have been produced 2)Patients who have given their written consent in person to receive specific processed cells |
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一次登録時: 1) 外肛門括約筋切除が施行されている患者 2) 担癌状態あるいは術後補助療法を実施中の患者 3) 自己免疫疾患の患者 4) 脂肪採取時及び特定細胞加工物投与時に使用する麻酔薬、細胞加工時に使用する可能性のある抗生物質及び画像検査に用いる造影剤などの薬剤に対する過敏症、アレルギー症状を起こした経験がある者 5) 感染症(梅毒、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、パルボウイルスB19、マイコプラズマへの感染)が確認された者 6) 治療に必要な量の脂肪が採取できない、又は安全に採取できないと担当医師が判断した者 7) 妊娠中の者 8) 同意取得に影響を与えると判断される精神疾患を持つ者 9) 薬物乱用あるいはアルコール依存症の者 10) 同意取得時点で実施している治療と比べ、より侵襲は高くなるが、標準的な治療を望む患者 11)他の臨床試験に参加中もしくは終了後6か月以内の者 12) その他、担当医師により、治療の実施(研究への参加)が不適当と判断された者 二次登録時: 1) 一次登録後に本研究への参加に関する同意を撤回した患者 2) その他、担当医師により、不適当と判断された患者 |
1st registration: 1)Patients who have undergone external sphincterotomy 2)Patients with carcinoma or receiving postoperative adjuvant therapy 3)Patients with autoimmune diseases 4)Those who have experienced hypersensitivity or allergic reactions to drugs such as anesthetics used during fat collection and administration specific processed cells, antibiotics that may be used during cell processing, and contrast media used in imaging tests. 5)Persons with confirmed infection (syphilis, hepatitis B virus, hepatitis C virus, human immunodeficiency virus, human T-cell leukemia virus, parvovirus B19, mycoplasma infection) 6)Those who have been judged by the physician in charge to be unable to collect the necessary amount of fat for treatment, or unable to do so safely 7)Those who are pregnant 8)Persons with mental illnesses that are judged to affect their ability to obtain consent 9)Drug or alcohol abusers 10) Patients who would like standard treatment, even though it will be more invasive than the treatment in place at the time consent is obtained. 11)Participating in any other clinical trial or within 6 months of having completed a clinical trial 12)Patients who have been judged by the physician in charge to be inappropriate for treatment (participation in research). 2nd registration: 1)Patients who withdrew their consent to participate in this study 1st registration 2)Patients deemed inappropriate by the physician in charge |
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18歳 以上 | 18age old over | ||
上限なし | No limit | ||
男性・女性 | Both | ||
被験者毎の中止・中断の基準: 【中止】以下のいずれかの場合、被験者の臨床研究を中止する。 1) 被験者より同意撤回の申し出があった場合。 2) 被験者の都合により本臨床研究実施計画書を遵守した臨床研究継続が不可能となった場合。 3) 規格を満たす特定細胞加工物を製造できなかった場合。 4) 治療開始後に原病の増悪により、臨床研究の継続が困難と判断した場合。 5) 有害事象の発現を認め、研究責任(分担)者が当該被験者についての臨床研究の継続が困難と判断した場合。 6) 臨床研究開始後、被験者が適格基準を満たしていなかったことが判明した場合。 7) 臨床研究全体が中止となった場合。 8) その他、研究責任(分担)者が、臨床研究の中止が適切であると判断した場合。 なお、試験物が投与された被験者は、可能な限り観察を続け、必要に応じて適切な処置を講ずる。 【中断】以下のいずれかの場合、被験者の臨床研究を中断する。 1) 中止に満たない有害事象や毒性、病気の進行などにより延期が必要と認めた場合。 (なお、特定細胞加工物の投与は、使用期限内である場合に限る。) 2) 研究全体の中断の場合。 臨床研究全体の中止・中断基準: 研究責任者は、以下の場合に、臨床研究全体を中止又は中断する。 1)病院長が認定再生医療等委員会から再生医療等の提供を中止すべき旨の意見を受け、臨床研究を継続すべきでないと決定し、研究責任者に通知した場合。 2)重篤な有害事象等の重大な事態が発生した場合(必要に応じて)。 3)新たな被験者の安全又は本臨床研究の実施に悪影響を及ぼす可能性のある重大な情報を入手した場合(必要に応じて) 4)その他の理由により研究責任者が本臨床研究を中止または中断すべきである、又は継続が不可能であると判断した場合 |
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便失禁、排便機能障害 | Fecal incontinence and defecation disorder | ||
有 | |||
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を肛門管内に投与する。 | Mesenchymal stem cells are administered into the anal canal. | ||
有害事象の発現件数、発現頻度 | Frequency and number of adverse events. | ||
1) Wexner Scoreの改善(スコアが治療前より減少を認めた場合を改善と判定する) 2) FISI の改善(スコアが治療前より減少を認めた場合を改善と判定する) 3) JFIQL の改善(スコアが治療前より増加を認めた場合を改善と判定する) 4) LARS Scoreの改善(スコアが治療前より減少を認めた場合を改善と判定する) 5) 直腸内圧測定により治療前と比較して治療後の内圧(圧力数値)の変化量 6) 肛門挙筋量(肛門縁から第4仙椎下縁までのvolumetry)の変化量 |
1)Improvement of Wexner Score 2)Improvement of FISI 3)Improvement of JFIQL 4)Improvement of LARS Score 5)Amount of change in intrarectal pressure (pressure value) 6)Amount of change in the amount of levator ani muscle (volumetry from the anal verge to the lower edge of the fourth sacral vertebra) |
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本臨床研究は、ヒト自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を排便機能障害患者に投与する。(別添の通り) |
医師 | |||||
三吉 範克 | Miyoshi Norikatsu | ||||
20528624 | |||||
大阪大学医学部附属病院 | Osaka University Hospital | ||||
消化器外科 | |||||
565-0871 | |||||
大阪府吹田市山田丘2番15号 | 2-15 Yamada-oka, Suita, Osaka | ||||
06-6879-3251 | |||||
nmiyoshi@gesurg.med.osaka-u.ac.jp | |||||
自施設 | |||||
大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 病床数:集中治療室20床 設備:2管球ヘルカルCT、XperCT機能付き透視装置、超音波検査装置、心電図装置、臨床検査室、ドクターヘリを常時運行 |
佐藤 ひかる | Sato Hikaru | ||||
大阪大学医学部附属病院 | Osaka University Hospital | ||||
消化器外科 | |||||
565-0871 | |||||
大阪府吹田市山田丘2番15号 | 2-15 Yamada-oka, Suita, Osaka | ||||
06-6879-3251 | |||||
06-6879-3259 | |||||
hiksato@gesurg.med.osaka-u.ac.jp |
医師 | ||
三吉 範克 | ||
20528624 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
医師 | ||
江口 英利 | ||
90542118 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
医師 | ||
土岐 祐一郎 | ||
20291445 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
医師 | ||
植村 守 | ||
10528483 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
医師 | ||
藤野 志季 | ||
10768956 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
医師 | ||
荻野 崇之 | ||
50597458 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
医師 | ||
波多 豪 | ||
80749747 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
医師 | ||
関戸 悠紀 | ||
00781709 | ||
大阪大学医学部附属病院 | ||
消化器外科 |
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
李 度潤 | ||
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
臨床研究推進グループ |
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
小坂 由紀 | ||
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
臨床研究推進グループ |
大阪大学医学部附属病院 | ||
澤田 啓介 | ||
未来医療開発部 | ||
監査室 |
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
東 富雄 | ||
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
臨床研究推進グループ |
大阪大学医学部附属病院 | ||
笹井 雅夫 | ||
未来医療開発部 | ||
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
重信 彩香 | ||
株式会社ピープロ・ジャパン | ||
臨床研究推進グループ |
無 |
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞 | |
再生医療等提供機関と同じ | |
再生医療等を受ける者と同じ | |
細胞提供者と再生医療等を受ける者が同じであるが、治療及び細胞加工に携わる者の安全性等を考慮し、以下の感染症を問診及び血液検査で否定する。 ・梅毒トレポネーマ ・B型肝炎ウイルス ・C型肝炎ウイルス ・ヒト免疫不全ウイルス ・ヒトT細胞白血病ウイルス ・パルボウイルスB19 ・マイコプラズマ また、治療に必要な量の脂肪が採取できない、又は安全に採取できないと医師が判断した者は除外する。 |
|
採取部位 腹部など皮下脂肪が豊富な部位 採取方法 患者の状態を考慮して、吸引法又はブロック法のいずれかを担当医師が決定し、全身麻酔もしくは局所麻酔下にて実施する。 原料となる脂肪組織の採取は、施設内の手術室にて行う。 吸引法の場合は、麻酔下で脂肪組織採取用カニューラによる吸引を行い、20cc以上の脂肪組織を採取し、ロック付シリンジに分割し封入後ルアーキャップで固定する。 ブロック法の場合は、麻酔下で、数cmの切開を加え、約20cc以上の脂肪を採取し、滅菌チューブに入れる。切開部は吸収糸で縫合する。 採取した脂肪組織は、無菌操作のできる環境下(クリーンベンチ等)で指定の搬送液ボトルに移した後に滅菌済み袋に入れ、委託先の細胞培養加工施設に冷蔵にて搬送する。シリンジのまま送る場合は、滅菌済み袋に入れ、委託先の細胞培養加工施設に冷蔵にて搬送する。すぐに搬送できない場合は、冷蔵庫に一時保管し、採取後24時間以内に細胞加工施設に冷蔵にて搬送する。 |
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞 | ||
再生医療等を行う医師は細胞培養加工施設に対し製造依頼書を発行し、特定細胞加工物概要書に従った製造を行うよう指示する。 ①採取した細胞の加工の方法 製造方法の概要は以下の通り。 (1)搬送されてきた脂肪組織の受入後、品質管理のため「原料受入試験(外観検査)」に供される。 (2)(1)の後、脂肪組織は、必要に応じて抗生物質による静菌処理工程を行い、「原料受入試験(外観検査、生菌数試験)」に供される。 (3)(2)の後、組織分散工程、続いて培養の製造工程に供される。脂肪組織は、ブロック組織の場合は必要に応じて細切し、サクション組織は洗浄した後、酵素処理により分散、溶解され、間葉系細胞血管群(Stromal Vascular Fraction:以下「SVF」)を遠心分離にて回収する。得られたSVFは、脂肪組織由来幹細胞培養用培地(無血清培地)に懸濁し、フラスコに播種、培養する。複数回継代を繰り返した後、指定の細胞数を得る。その後、細胞を凍結保存液に懸濁して凍結保存する。なお、製造の過程で、必要に応じて中間体を製する。また、品質管理試験として、上記の回収した細胞の一部、細胞培養液の上澄み液を検体として供する。 ②特定細胞加工物等の保管方法(保管場所、保管条件及び保管期間) (1)保管場所 再生医療提供機関への出荷前は、細胞培養加工施設内にて保管する。 (2)保管条件 凍結保管する。 (3)保管期間 凍結保管した状態で3年間。特定細胞加工物の一部は参考品として凍結保管する(3年間)。 ③品質管理 (1)原料受入検査 ・外観検査 ・生菌数試験 (2)最終特定細胞加工物の試験 ・無菌試験 ・細胞生存率の確認 ・エンドトキシン試験 ・マイコプラズマ否定試験 ・細胞表面抗原マーカー試験 (3)製造工程内管理検査 ・細胞の増殖割合(初代培養を除く) ・細胞形態(初代培養を除く) ・異物検査 ・細胞生存率 ④出荷及び輸送 凍結保管していた特定細胞加工物は低温を維持した状態で輸送される。 |
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手術室にて投与を行う。経肛門的に注入針を刺入して脂肪組織由来幹細胞懸濁液を肛門管内(内括約筋)に全周性に注入する。 | ||
有 | ||
ロート製薬株式会社 | ||
FA5160003 | ||
ロート幹細胞加工センター(Rohto Stem Cell Processing Center) | ||
採取した脂肪組織から幹細胞を分離・精製・培養する工程内容: ・脂肪組織の受入れ ・静菌処理、組織分散、SVF作製及び細胞培養 ・特定細胞加工物、参考品の保管 ・特定細胞加工物の出荷 ・原料受入試験(外観検査、生菌数試験) ・特定細胞加工物試験(無菌試験、エンドトキシン試験、細胞生存率、マイコプラズマ否定試験、細胞表面抗原マーカー試験の一部) |
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞 | ||
同上 | ||
同上 | ||
有 | ||
ロート製薬株式会社 | ||
FA3190001 | ||
ロート幹細胞加工センター東京(Rohto Stem Cell Processing Center Tokyo) | ||
同上 |
自己脂肪組織由来間葉系幹細胞 | ||
同上 | ||
同上 | ||
有 | ||
株式会社ロートセルファクトリー東京 | ||
FA3150002 | ||
RCFTプロセシングセンター | ||
同上(細胞培養加工施設は、3施設のうち、いずれかの施設で一貫して製造し、施設間で製造工程を分担することはない) |
ロート製薬株式会社 | ||
有 | ||
ロート製薬株式会社 | ROHTO PHARMACEUTICAL CO.,LTD. | |
該当 | ||
有 | ||
2022年01月21日 | ||
無 | ||
無 |
ロート製薬株式会社 | ||
有 | ||
ロート製薬株式会社 | ROHTO PHARMACEUTICAL CO.,LTD. | |
該当 | ||
有 | ||
2022年01月21日 | ||
無 | ||
無 |
無 |
海外で実施されたヒト(同種)脂肪組織由来間葉系幹細胞(hADSCs)を用いた臨床試験(対象:排便機能障害患者)において、hADSCsを投与されたすべての患者において安全性評価が行われ、副作用による投与中止例はなかった。また、出血、輸血の必要性、疼痛、下痢、大腸炎、感染症、アレルギー反応、疾患の再発、再入院、死亡の症例もなかった。血液学的検査、膵臓及び肝臓の酵素検査、便及び尿検査を含む、全身に関する副作用もなく、1例にのみ、手術部位に紅斑が見られたが、経過観察によって回復し、重大な問題に発展することはなかった。 以上のとおり、自己、同種による違いはあるものの、hADSCsによる排便機能障害患者への適用について、一定の安全性が示されているものと考えられた。 1)Sarveazad A. et al. Stem Cell Res Ther.(2017) |
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ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞(以下、「hADSCs」)は、原料となる脂肪組織の入手が比較的容易で安全性が高く、血管新生因子や筋修復に関与する因子を含め複数の液性因子を産生、分泌することから、筋肉の修復に適した細胞加工物であると言える。hADSCsの排便機能障害に対する治療実現可能性及び臨床使用に関する安全性は、いくつかの第I相臨床試験で確認されている。また、hADSCs自体の筋細胞への分化能力は、in vitroとin vivoの両方の研究で示されている1), 2)。 便失禁の主要な原因の一つとして、肛門括約筋の損傷や欠陥が挙げられる。このような失禁は、主に肛門括約筋の内圧が低下し、肛門管を閉じることができないことが原因となっている。hADSCsを用いて失われた肛門括約筋組織を再生し、その機能を改善する治療法が、新たな治療戦略として検討されている。 海外では、既に肛門括約筋欠損症患者に対するhADSC(CD44、CD73、CD90陽性、CD31、CD45陰性)のヒト同種細胞の移植による便失禁の改善効果を評価するための無作為化二重盲検比較試験が実施されている。hADSC移植を伴う括約筋形成術(細胞群)とリン酸緩衝生理食塩水(PBS)投与を伴う括約筋形成術(対照群)の2群で比較が行われた。その結果、括約筋形成術時にhADSCsを注入すると、線維組織が収縮機能を発揮する筋肉組織に置き換わる可能性があることが示された3)。当該報告では、幹細胞投与は安全に施行できたが、排便機能を有意に改善するには至っていないというものであった。しかし、今回研究代表者が計画する臨床研究は、肛門括約筋の障害や切除部位が、海外文献で対象となっていた外肛門括約筋に及ばず、内肛門括約筋に限定していること、また、投与する細胞数及び投与箇所が多くすることから、排便機能の改善に有利な条件での実施を計画しており、有効性が期待できるものと考える。 また、申請者である大阪大学医学部附属病院消化器外科においても、本臨床研究で使用する特定細胞加工物(ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞)を、マウス肛門括約筋損傷モデルに移植することで、排便障害の改善(排便回数や便塊の大きさの改善)を認め、直腸や括約筋の組織量が増加する結果を得ている4)。 以上を踏まえ、脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いて、便失禁、排便機能障害患者を対象に当該再生医療等を提供することは、海外文献で一定程度の安全性が報告されており、加えて、本臨床研究では海外文献での臨床研究と比べ投与細胞数及び投与箇所が多いことで肛門括約筋の再建という治療効果がより期待できると考えられるため、当該再生医療等の提供は妥当であると考える。 1)Zuk PA. et al. Mol Biol Cell. (2002) 2)de la Garza-Rodea AS. et al. Cell Transplant.(2012) 3)Sarveazad A. et al. Stem Cell Res Ther.(2017) 4)Ryota Mori et al. in vivo (2024) |
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1.決定を行う時期 移植前検査時(移植前日又は移植日の移植前) 2.決定を行う者 再生医療等を行う医師 3.その他 研究担当医師は、受領した特定細胞加工物の外観確認、および出荷判定表による規格適合の確認を行い、異常が認められないことを確かめた上で投与可否を決定する。異常が認められた場合は、投与を行わない。 |
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細胞の安全性に関する疑義が生じた場合は、発見者は速やかに実施責任者を通じて再生医療等提供機関管理者に報告する。再生医療等提供機関管理者は特定細胞加工施設に報告し、細胞の安全性に関する調査を行う。再生医療等提供機関管理者及び実施責任者は、調査結果に基づき、細胞の取扱いを決定する。 また、細胞の加工法等の製造工程に起因する細胞の安全性に疑義が生じた場合、医療機関、細胞加工委託先双方で製造記録、試験記録等の工程を検討、分析し安全性について確認を行う。 調査の結果、当該細胞について安全性を有していないことが判明した場合、特定細胞加工物の投与前であれば、直ちに本治療の提供及び特定細胞加工物の製造を中止する。また、特定細胞加工物の投与後の場合、直ちに当該特定細胞加工物の投与を受けた者に連絡を行い、感染症その他の疾病の発症の有無についての検査及び必要な治療を行う。 |
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被験者が将来新たに病原体等に感染したことが判明した場合に、当該臨床研究に起因するかどうかを明らかにするため、投与した脂肪組織由来間葉系幹細胞の一部を特定細胞加工物製造後3年間、大阪大学において凍結保管する。また特定細胞加工物製造後、投与に至らなかった場合においては、特定細胞加工物製造後3年間、ロート幹細胞加工センター又はロート幹細胞加工センター東京又はRCFTプロセシングセンターにおいて、凍結保管する。 なお、原料組織(細胞)は、自家由来かつ貴重な生体試料であり、余剰なく、すべて製造に使用することから保管しない。 |
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保管期間終了後は、大阪大学にて保管の特定細胞加工物においては、大阪大学で定める廃棄に関する手順に準じて廃棄する。また、ロート幹細胞加工センター又はロート幹細胞加工センター東京又はRCFTプロセシングセンターにて保管の特定細胞加工物については、ロート製薬株式会社にて定める廃棄に関する手順に準じて廃棄する。 | ||||||
再生医療等を行う医師は、疾病等の発生を知ったときは、病院長及び研究責任者に対し、速やかにその旨を報告する。 報告を受けた病院長又は研究責任者は、必要に応じ、当該再生医療等を行う医師に対し、本臨床研究の中止その他の必要な措置を講ずるように指示する。 報告を受けた病院長又は研究責任者は、さらに、製造委託を行っている細胞培養調製施設に対し、発生した事態および講じた措置について速やかに通知する。 1)認定再生医療等委員会への報告 病院長は、次に掲げる事項を知ったときは、以下の(1)~(3)に定める期間内に当該事項を、認定再生医療等委員会に報告する。 (1) 次に掲げる疾病等の発生のうち、当該再生医療等の提供によるものと疑われるもの又は当該再生医療等の提供によるものと疑われる感染症によるもの:7日 イ死亡 ロ死亡につながるおそれのある症例 (2) 次に掲げる疾病等の発生のうち、当該再生医療等の提供によるものと疑われるもの又は当該再生医療等の提供によるものと疑われる感染症によるもの:15日 イ治療のために医療機関への入院又は入院期間の延長が必要とされる症例 ロ障害 ハ障害につながるおそれのある症例 ニ重篤である症例 ホ後世代における先天性の疾病又は異常 (3) 再生医療等の提供によるものと疑われる又は当該再生医療等の提供によるものと疑われる感染症による疾病等の発生((1)、(2)を除く。):再生医療等提供計画を厚生労働大臣に提出した日から起算して60日ごとに当該期間満了後10日以内 病院長は、認定再生医療等委員会から意見を述べられた場合には、当該意見を受けて講じた再生医療等提供計画の変更その他の措置について、当該認定再生医療等委員会に対し報告を行う。 2) 厚生労働大臣への報告 病院長は、上記 1)の(1)、(2)の事項を知った時には、1)の(1)、(2)に定める期間内に当該事項を、厚生労働大臣に報告する。 |
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再生医療等を行う医師は、本治療を受ける意思が確認できた患者に対し、以下のように、排便機能障害の状態及び患者の健康状態を把握するための診療と各種検査を実施する。投与後はこれら検査数値及び症状の経過をもって、安全性及び有効性の評価を行う。 1.定期検査やフォローアップを行う期間 細胞投与後4、8、12及び24週、又は中止時に以下の検査及び評価を行う。検査項目により実施時期は異なる。また、有害事象が認められた場合には24週を超えてフォローアップすることもある。 2.有効性、安全性、科学的妥当性の評価項目 ①臨床所見(診察) ・一般症状、注射部位反応(試験物投与後から観察する) ②身長・体重 ③併用薬・併用治療 ・薬剤名、投与経路、開始年月日、終了年月日、使用理由(原疾患、併存疾患、有害事象、その他) ④排便機能評価(問診) ・Wexner Score ・Low Anterior Resection Syndrome(LARS)Score ・Japanese version of the Faecal Incontinence Quality of Life scale (JFIQL) ・Fecal Incontinence Severity Index(FISI) ⑤臨床検査 ・血液学的検査 ・血液生化学的検査 ⑥大腸内視鏡検査(直腸内圧測定) ・腫瘍性病変の有無、直腸内圧(圧力数値) ⑦骨盤部MRI(MRIが実施できない場合はCTでの測定を許容する) ・肛門挙筋量(肛門縁から第4仙椎下縁までのvolumetry) ⑧有害事象 ・有害事象名、発現日、重篤性、重症度、因果関係、継続の判断、有害事象に対する処置、転帰、転帰日又は転帰確認日 ⑨その他(適宜必要に応じて追加する) 3.その他、すでに患者に投与を終了した細胞の安全性に関する疑義が生じた場合など、医師が安全性についての評価・検証の必要があると判断したときは、再来院してもらう等、直接診察をして、評価・検証を行い、必要な治療を提供する。医師はその結果を提供機関管理者及び実施責任者に報告する。 さらに疾病等の発生等の健康被害があった場合は、必要に応じて適切な医療を提供し、転帰を確認する。同時に、前項の疾病等の発生時における報告体制の内容に従い、再生医療等提供機関管理者、特定細胞加工業者、認定再生医療等委員会、厚生労働大臣に対し、報告する。なお、フォローアップ期間終了後も、患者の住所やメールアドレス等の連絡先の管理を行い、診察又はヒアリングを実施、患者の健康状態、ガン等の遅発性の有害事象発生等について追跡調査を行えるようにする。 |
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①前項に記載した期間、フォローアップを行い、本再生医療等の提供に起因するものと疑われる疾患等が発生した場合の疾病等の情報の把握や、細胞加工物に問題が生じた場合の患者の健康状態等を把握する。 ②再生医療等の提供終了後も患者の住所やメールアドレス等の連絡先の確認を行い、定期的な医師の診察又はヒアリングを実施できるように努める。 ③上記の情報及び下記に示す記録は、再生医療等を受けた患者毎に記録し、再生医療等提供計画、同意に係る文書及び特定細胞加工物概要書とともに、再生医療等の提供後10年間保存する。 再生医療等に関する記録及び保存 医師は再生医療等を行った際、再生医療等を受けた者ごとに記録を作成する。 1.再生医療等を受けた者の住所、氏名、性別及び生年月日 2.病名及び主要症状 3.使用した特定細胞加工物又は再生医療等製品の種類、投与方法その他の再生医療等の内容及び評価 4.再生医療等に用いる細胞に関する情報 5.特定細胞加工物の製造を委託した場合は委託先及び委託業務の内容 6.再生医療等を行った年月日 7.再生医療等を行った医師の氏名 8.再生医療等を受ける者を特定する事項 9. 再生医療等を受ける者に対する診療及び検査に関する事項 10. 研究への参加に関する事項 |
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有 | ||||||
実施計画の公表日 | ||||||
募集中 | Recruiting | |||||
有 |
有 |
大阪大学第一特定認定再生医療等委員会 | The First Certified Special Committee for Regenerative Medicine, Osaka University | |
NA8140001 | ||
大阪府吹田市山田丘2-2 | 2-2,Yamadaoka, Suita, Osaka | |
06-6210-8293 | ||
nintei@dmi.med.osaka-u.ac.jp | ||
第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成 | ||
適 | ||
2024年07月04日 |
被験者の同意取得後はデータ管理、製造管理など、症例の取り扱いにおいては全て被験者識別コード又は登録番号により管理され、匿名化コードと氏名の対照表及び氏名記載同意書は施錠可能な書類保管庫に厳重に保管する。また、公表に際しては被験者の名前が直接公表されることがない等、被験者の個人情報の保護については十分に配慮する。 | ||
有 | Yes | |
匿名化された被験者個々のデータは、他の研究に使用される予定である。 | The anonymized individual subject data will be used for other studies. | |
本臨床研究において以下のとおり実施している。 1) 病院長は再生医療等の提供に携わる関係者に大阪大学医学部附属病院の実施する講習会への受講(年1回以上)及び臨床研究e-learningシステム(CROCO)にて、再生医療等研究者コースを受講することを義務付けている。 2) 実施責任者は臨床研究の開始に先立ち、再生医療学会の指針に基づき、再生医療等を行う医師及び研究協力者に再生医療に関する最新の知見についての教育を行う、または教育を受けられるよう適切な機会を設ける。 3) 実施責任者は本研究の目的や方法について、再生医療等を行う医師及び研究協力者が十分に理解しながら実施計画書に沿って業務に従事できるように、研究概要や留意点等について説明し、また適切な継続教育を実施する。 |
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本臨床研究についての相談等は、診療科が受付し、研究責任者へ連絡し適切に対処する。それ以外の相談、苦情等は下記の臨床研究相談窓口が受け付ける。 <診療科> 担当診療科 消化器外科 研究責任者(実施責任者) 三吉 範克 連絡先電話番号 :06-6879-3251 (時間外緊急連絡先):06-6879-5111 <臨床研究相談窓口> 平日8:30~17:00(土日祝、年末年始を除く) 連絡先電話番号 06-6879-6106 |
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非該当 | ||
なし | none | |
無 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 | 04_説明文書及び同意文書(ICFv1.7_組織採取v1.1_補償220520)マスキング.pdf |
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